保健所に収容されている動物の処分について【その3】

こんにちは!ネオ動物病院のホームページ担当 野崎です!
今回も前回に引き続き、殺処分についての要因について記載したいと思います。

・引越しがきまり、引越し先がペット禁止ですてた。
ペット可の物件を探しましょう。
引越し先がペット禁止なのに、引越しを決めるという意思決定をした時点で
動物を見殺しにするのと同じですね。
でも、これは親と子で立場が違いますよね。
親がそのような決定をした場合は、完全に見殺しですが、自分が子供だと
頑張って親を説得するしかありません。
親が捨てろといったから二つ返事で「捨てた」はダメです。
捨てるという行為は「殺す」と同じ意味なんですから。
子供だからという理由であきらめないで、とれる行動は沢山行動してほしいと私は願います。
それでもどうしても捨てなくちゃいけない様な事になったら、その子を飼ってくれる飼主さんを
探す努力は絶対にすべきです。

・想定外の出産により、沢山の子犬仔猫が生まれたから捨てた
想定外という言葉が意味不明ですが、犬や猫は一度の出産で1匹~10匹の子を産みます。
(犬は小型犬、大型犬等で異なります。猫は1匹~8匹です。)
しっかりとその子達の面倒を見れるならいいですが、みれないなら去勢避妊の手術をすべきです。
去勢避妊はかわいそうという意見もありますが、去勢避妊を行うと未然に病気を防ぐ効果もあります。
それに、かわいそうという理由から、子が生まれ、その子たちが殺されてしまっては、その方がかわいそうです。
かわいそうというかいけません。

・いうことを聞かなくなったから捨てた
身勝手な理由すぎて開いた口がふさがりませんが、こうならないためにも
普段からのしつけが大切です。
こうなるケースは殆どの場合犬ですが、犬のしつけをしっかりとする場合
飼主は犬のリーダーとなってあげる必要があります。
飼主が犬のリーダーとなって、人間界のルールを教えてあげないと
いうことをきかない。無駄吠えをする。人を噛む。といったことに繋がり、不幸を招くのです。

しつけの方法は大きく分けて「負の罰」による方法と「陽性強化」という方法があります。
しつけの方法は、「犬 しつけ」といったキーワードで探すと、沢山のしつけ方法がでてきますし
しつけ教室というのもあるので、そういったものを利用して、相棒に合わせたしつけをしてあげましょう。

・お金に余裕が亡くなって捨てた
こうならないためにも、事前にしっかりと計画を立てて下さい。
飼い始めに必要な費用としては、登録費用・狂犬病予防注射費用・健康診断費用・混合ワクチン費用・
生活用具費用等々含めて、およそ5万円~7万円程必要になります。(動物の購入費用を除く)

その後、生活費として年間およそ13万円~20万円かかります。
(食費・おやつ・ペットシーツ・その他消耗品・医療費(狂犬病予防接種・混合ワクチン接種・フィラリア予防・ノミダニ予防・健康診断))

定期的に必要になってくる費用としてトリミング費用 4000円~10000円
病気や怪我の治療費(診察の内容や保険加入の有無によって異なります)で数千円~数万円

高齢になればなるほど、医療費というのは大きくなってしまいますので
こういった事項も勘案し、「捨てる」ということのないようにしなければなりません。

・介護に疲れて捨てた
これもまた身勝手な話です。
たしかに介護というのはものすごく大変で、苦労が絶えません。
しかし、相棒は飼主を頼る以外、誰を頼ることができるのでしょう?
それは相棒と共に過ごすという選択をしたあなた以外にありません。
動物を飼うということはそういうことも含めた事なのです。

続きは次回の投稿で【次回投稿予定は翌年の1月11日です。】

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