(さん)わたしは、さん。
(てん)わたしは、てん。きょうもまた、体重が増えてると言われたわ…。
(さん)しぇー。また?姉さん、そういえば最近体が重そうな…。
(てん)そういうあんたも。あたしら、まるまるシスターズやな。
(さん)まるまるって、失礼やな。そりゃ、姉さんはまるまるやろうけど、せめてあたしはぷくぷくシスターにしといてほしいわ。
(てん)あたしがまるまるやったら、あんたもまるまるやろ?あんたこそ失礼やわ。
(さん)そんなんゆうたかて、姉さん、体だけやのうて、性格も丸なったってこないだ先生つぶやいてたで。
(てん)何んや、失礼なんは先生かいな。怒りたいけど、怖ーて怒られへんわ。
(さん)そんなんゆうて、いつも病院で怒っとるがな。
(てん)そういうあんたは、病院では固まってしまうもんな。家では、あたしのこと追いかけまわしてるくせに。ええかげんに、あたしのこと追いかけまわしたり、あたしのしっぽで遊ぶのやめてくれる?あたしの心はガラスみたいにデリケートやから、あんたがばっっと飛びついてきたら、びっくりすんねん。
(さん)あたしは、姉さんのダイエットのためにしたくもない運動をしてあげてんねんで。あたしがいいひんかったら、姉さん、関取への道をまっしぐらやわ。
(てん)あたしはそんなに太ってません!!あー、もうなんでお父ちゃん、こんな子ひろてきたんやろ。こんな生意気な妹…。
(さん)えー、お姉ちゃん、そんなん言わんとってーや。(ペロペロ)
(てん)もう、なめたら許してもらえると思って…。まあ、ええわ。あんたもかわいいところあるし。(ペロペロ)あたしらが仲良くせな、あたしらを大事にしてくれてるお父ちゃんとお母ちゃんが悲しむもんな。(ペロペロ)
(さん)そうやー、あんな遠い病院まで連れてってくれて、あたしたちを大事にしてくれてる証拠やもんな。お姉ちゃん、これからも仲良くして、大好きなお父ちゃんとお母ちゃんを癒してあげよな。