おれ、チ-ヤン。
平成2年生まれの20歳。
そして、カルテNo.26。
ネオさんの開院が平成元年やから、
津村先生がまだピチピチしてた頃から
ず~っと共に生きてきました。
最近は、先生も年くったなぁ~と思うけど、
これは内緒。
あの頃とは違う意味でピチピチ(白衣が)やけど、
これもゆうたらあかんで。
おれには平成元年生まれの
チャ-チャンっていう兄貴分がおってん。
穏やかで、優しくて、忍耐強くて・・・
入院も長かってんけど、先生たちにもいっつもスリスリで・・・
呼ばれるとすぐにニャアンって返事する、
みんなに好かれるいい兄ちゃんやったなぁ・・・
思い出したら、涙が出るぜ・・・
兄ちゃんと違っておれは・・・
病院ではどっちかっちゅうと固まるタイプってやつですか?
(トイレの砂みたいやな)
あんまり声も発しません。
そんでもって、時が過ぎ去るのをじっと待ってます。
先生や看護師さんに
「黒っぽい毛色が渋いなぁ」とか、
「筋肉質やなぁ。がっちりタイプ?」とか、
「でも丸いお尻がかわいいなぁ」とか言って撫でまわされても、
兄ちゃんのように気の利いた返しはできません。
自分、不器用ですから・・・
許してください。
なあ、兄ちゃん、
おれたちホンマにええ家族に飼うてもうたよな。
先生もいっつもゆうてはる。
チ-ヤンのお家の人は、本当にまじめで誠実で信頼できるって・・・
先生のお墨付きやで!
先生とお母ちゃんやお姉ちゃんも長い付き合いやもんな。
ようわかってくれてはるわ。
兄ちゃん、おれも点滴のお世話になる年になったわ。
お姉ちゃんたちはおれのために一生懸命練習してくれてな、
ずっと家で点滴してくれてんねんで。
ありがたいなぁ・・・
おかげで、二十歳になっても、このハリとツヤや!
めしもおいしくいただいてます。
不器用なおれやけど、
兄ちゃんの分まで長生きするわな。
ほんでな、兄ちゃん、
これからもずっと、
お父ちゃん、お母ちゃん、お姉ちゃんたちを守ったってな。
頼むで、兄ちゃん。
弟より。