暑い毎日が続きます。 しかも湿度が異常に高い!!
昨日は300人の人が熱中症で搬送されたとか。。。
気温34℃湿度70%なんて、聞いただけでクラクラしますね。。。
人よりも、もっとずっと暑さに弱い相棒たち。。。
みんな大丈夫ですか?
犬も猫もウサギも、汗腺が退化しているために
どっと汗をかいて体温を下げることができません。。。。
特に犬は活動性が高いので、体温が上がりやすい。
そんな時、ハアハアとバンティングという呼吸法をしたり、
舌を長く出して、よだれを出し、
よだれが蒸発するときに奪われる気化熱で体温を下げようとします。
ところが、同じ温度でも湿度が高いとサウナと同じ状態!!
よだれが蒸発せず、体温がうまく下がりません。
熱射病が、炎天下だけでなく、
室内でも真夏でなくても起こるのは、このためです。
気密性が高く、湿気のこもりやすいお家でのお留守番は、
エアコンのドライをかけて湿度を下げてやっておかないと、
お家に帰ってきたら倒れているなんてことになりかねません。
一緒にいないときの室内環境。想像して、感じてあげて、
しっかりと調整してあげてくださいね。
特に、高齢の子、肥満の子、パグやブルドッグ、狆、シ-ズ-などの短頭種、
大型犬、心臓や腎臓や肝臓の悪い子、心臓のお薬など利尿作用のあるものを飲んでいる子、
糖尿病など多尿傾向のある子、あまり食べていない子(低カリウム血症になりやすい)は、
より熱中症になりやすいし、重篤化しやすいので要注意!!
また、これから一緒に旅行に連れて行く機会も増えることと思いますが、
車の中で長時間水を飲まないのも危険です。
ちょっとレストランに入ってる間だけと車の中に閉じ込めてしまい、亡くなった子もいました。
絶対に「うちの子に限って」とは思わないでくださいね。
車内は涼しくし、何回か休憩して水を飲ませ、排尿させてくださいね。
水を飲んで尿を出すことも体温を下げる方法なのです。
そして、決して車中に置いていかないで!!
車中に置いておかないといけないようなスケジュ-ルなら、
連れて行かず、預けましょう!!
シャンプ-した後乾かすのに日なたにつないでいて、
気づいたら倒れていて治療の甲斐なく亡くなったり、
自転車で走らせて、バンティングして動けなくなり、
その上車のトランクに入れて病院に連れてこられ、
すでに亡くなっていた子もいました。
暑い時間帯に散歩に出たり、日陰の無いところに出さないこと。
水を飲みたいときに自由に飲ませること。
冷やすグッズを活用すること(濡らして使うベストやスカ-フなど)。
それでも、熱射病かな?と思ったら。。。
体に水をかけるか、濡れタオルをかけて、
扇風機や冷風のみのドライヤ-で風を当てて、気化熱を奪うようにしたり、
お風呂に水を張って首から下をつけたりして、(溺れないように必ず付いていること!)
まずは体温を応急的に下げ、病院へ連絡ください。
病院へ来るまでにいかに冷やせるかで救命率が変わります!!
昔は、土を掘って寝そべって体を冷やしたり、
縁の下にもぐって涼んだり、
木の陰ももっといっぱいあって、
相棒たちもいろいろ工夫ができました。
そして何より、ここまで異常な人工的な暑さではなかった。
でも、現代は、夏になると、30℃以上が当たり前、
室外機やアスファルトのおかげで気温は上がる一方。。。
相棒たちも自ら涼を取る術が限られていて、住みにくい環境です。
都会で便利に暮らすなら、
それで失われたものがあることもしつかり頭に入れて、
相棒たちの生活も
創意工夫で守ってやるしかないですね。
飼い主として、お互い頑張りましょう!!