これが私の生きる道

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午前様の続く3月でした・・・。

桜が待ち遠しいこの季節は、
様々な人生の転機を迎える季節でもあります。
そんな皆様へのYELLになればと思い、
しばらくの間、昔話をさせて頂こうと思います。

この季節、いつも思い出すのが、
インタ-ンとして初出勤の日・・・
忘れもしない、1985年4月1日・・・

大学を出たての私にとっては衝撃の一日でした。
大学では外科学教室に在籍していたし、
手術は結構学んできたし、
国家試験前には外科の予想問題なんかを作って
皆に貢献(?)してきたし…
なんて、今思えば、吹けば飛ぶような理由で
「できる」つもりになっていた私…

私の勤めた病院は、
院長と獣医師8名の勤務する大きな病院で、
朝から外来と往診と手術が同時進行で進んでいきます。
予定表には、常に手術が5~6件、往診も10件くらいありました。
外来は、3つの診察室をフルに使って、
これだけの獣医師が入れ替わり立ち代り診ても、
ほとんど休む暇もないくらいでした。

「おはようございま~す。よろしくおねがいしま~す。」
とのん気に登場した新人の私の仕事は、
さしずめ、皆さんの邪魔にならないよう、
ササッと身をかわすことでした。
もちろん、「じゃまだ!」とか「どけ!」とか
言われるわけではありません。
「一緒についてしっかり見ておいて。」と
優しい言葉をかけて頂くのですが、
迫りくる患者さんの山に
心身ともにフル回転させて当たっておられる先生方を見ていると、
私ごときがしょ-もない質問で
時間を奪うのがはばかられるような、
「現実の厳しさ」を痛感したのです。

朝から晩までそんな状態で、
先生方がカルテを持って歩き回られている後ろを
金魚の糞のようについて回っていました。

そして、自分は何もしてないくせに、
何だか疲れた-って感じで時計を見たら、もう8時。
「やっと終わりだ~。やっぱ立ち仕事は大変だなぁ~。足がむくんだよ~。」
なんて、勝手なことを思っていたら、
突然、診察室から処置室へ通じるドアが開き、
どっと先生方が入って来られました。

「胃捻転や!エマ-ジェンシ-!」
見ると、お腹がパンパンになったシェパ-ドが
横臥したまま運ばれてきました。

(つづく)

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