杏の気持ち

私、杏といいます。
あんちゃんって呼んでね。



優しいお父ちゃんとお母ちゃんの元で、
愛に包まれてすくすく育って、
早いものでもう10歳になりました。

先生には、いつまでも子犬のイメ-ジと言われます。
このつぶらな瞳のせいでしょうか?

病院では、よく、ホテルで預かってもらってます。
前に登場した、ガッツくんとはよくご一緒します。
女だてらに、ガッツくんに負けないくらい食べるのが早いのが、
何を隠そう、この私です。

自慢やないけど、
先生にも、看護師さんにも
預かってもらうたびに
「杏ちゃんは優等生やなぁ~。」
と言われてきました。

ごはんも残さず食べるし、
散歩は嬉しそうにルンルンと歩いてくれるし、
病院にもす~っと戻ってくれるし、
コロコロのいいうんちで、規則正しいし、
無駄吠えはしないし…

ところが、最近、優等生神話が崩れつつあります。
先生が、雨の日、
病院の中で遊ばせてあげようと放してくれた時、
先生が監視しているとは露知らず、
タナに置いてあったフ-ドの袋をかじってるところを
現行犯逮捕されてしまいました。

しまった~!!
油断した~!!
だって、食べ放題なのかと思ったんだも~~ん。

お父ちゃん、お母ちゃん、ごめんなさい。
今では、先生も看護師さんも
「杏ちゃんは、こっそり悪さ♡」
と認識を改められたようです。
いつまでも、優等生と呼ばれたかった~。

でもね、先生は、
「杏ちゃんがいつもパタパタしっぽ振って、
笑いながら入ってきてくれるの、嬉しいわ」
って言ってた。
私が楽しそうなのを見ると、
なんか、ハッピ-になるし、
元気になるし、ほんわかするらしいよ。
お父ちゃんとお母ちゃんもそう?

もし、そうなら嬉しいな。
わたしもっともっとお父ちゃんとお母ちゃんを幸せにしたいな。
これからも、杏のこと、よろしくね。

杏より

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